梅雨が開け、ようやく夏が始まりましたね。なかなか優れない空模様、7月なのに肌寒い日や、蒸すような暑さが繰り返され、「あぁ~、早く夏が来ないかなぁ」なんて思っていたのですが、暑い日が続くと「あぁ、暑い!」と、既に夏を満喫した気分になっています。体調変化に身体がついて行かず、子どもも大人も体調を崩しがちですが、施設内の子どもたちは、みんな元気に過ごしています。今年は短い夏休みの地域も多いですね。加えて、積極的には出かけられない状況に、残念な姿を見せる子どもも多いです。
さて、突然ですが皆さま「家庭」と聞くと、どのようなことを想像しますか?育ってきた環境によって、様々だと思います。
「帰る場所」「安心する場所」「変わらないところ」「生活の拠点」「実家」色々なイメージができるのではないでしょうか。
私たちは、何らかの事情で家庭にて育つことが難しいお子さんをお預かりし、養育しています。では、その子どもたちにとって「家庭」とは、どういうところだったのでしょうか。これも本当に様々です。時折語られる子どもたちからの「家庭」の話については、決して悲しいものだけでなく、親子での生活の楽しかった思い出や、愛着のあるものや場所、地域で気にかけてくれた人がいた等、ポジティブなものもあります。
私たちの施設には、乳児院から児童養護施設に移管してきた子どもたちもいます。その子どもたちの中には、生まれてきた時から「家(家庭)」を知らずに育ってきている子も多いです。成長していくうえで少しずつ理解はしていきますが、それでもまだ不十分です。職員も家庭的養育を心がけていますが、それは「家庭的」ではあっても、「家庭」とはまた異なります。
そのようなことを防ぐためにも、毎日ではなくとも家庭を知る経験ができると良いという思いから、私たちの施設ではフレンドホーム制度を利用し、家庭生活体験をさせてもらう機会を設けています。
最近交流を始めたお子さんは、新型コロナウイルスの影響で交流がなかなか始められず、しばらくお手紙の交流をしていました。「早く会ってみたいな」「一緒にサッカーとかしてくれるかな?」と思いを膨らませ楽しみにする姿は、職員としてもとても嬉しく思いました。ようやく顔合わせとなると少し緊張気味。最初は「うん」というお返事が多かったのですが、交流を重ねると少しずつ会話も自然に。一緒に初めてお出かけをし、楽しい時間を共有してもらうと、「楽しかった!!」とすごく満足そうにしていました。交流を重ね、フレンドホームさんと交流児童のペースに合わせ、外泊に向けて関係を築いていくよう、調整しているところです。
フレンドホームにご興味のある方は、お近くの施設にお問い合わせください。聖友学園でも現在フレンドホームを募集中です。お気軽にお問合せください。
【フレンドホーム制度について】
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